家族や知り合いが、台風や洪水などの急な災害に遭ったり、病気で入院したりしたとき、お見舞いをすることがあるでしょう。
災害は急に起こることが多いので、どのようにお見舞いを用意したらいいのか、焦ったり困ったことはありませんか?
今回は、「災害お見舞いにピン札を使用してもいいの?」「どんなことに気をつけるべき?」という疑問についてお答えします。
この記事を読めば、あなたも急な災害お見舞い時に、焦らずに対応ができるでしょう。
災害お見舞いとは?
災害お見舞いとは、台風や洪水、火災などの災害に遭った人に対し、少しでも助けになればという気持ちや、いたわりの気持ちをこめて、金品を送ることです。
遠方の場合や災害状況によっては、現地に直接助けに行けないこともあります。
そのようなとき、お見舞いとして被災した相手が必要としているものを送ったり、お金を送ったりするのです。
災害お見舞いにピン札を使用してもいいの?
結婚式や出産などのお祝いではピン札を使用しますが、災害お見舞いでは、ピン札を使用してもいいのでしょうか?
災害お見舞いでは、ピン札は使用してはいけません。
なぜなら、ピン札を使ってしまうと、事前に用意していたということになり、縁起が悪いと考えられているからです。
理想のお札は、汚すぎない旧札です。
旧札でもしわが多かったり、汚れが目立つものは避けましょう。
どうしても新札しか用意できない場合は、一度折り目をつけてから使用すれば大丈夫です。
ほかにもある!災害お見舞いで気をつけるポイント
災害お見舞いには、お札の種類以外にも気をつけるポイントがあります。
どれもマナーとして知っておいていた方がいいポイントなので、いくつかご紹介していきましょう。
1:使う封筒
封筒は、一般的な白い無地の封筒を使用します。
たとえば、病気で入院している人へのお見舞いの場合、左の方に赤い線の入った封筒を使いますが、赤は火をイメージさせるため、火事お見舞いにはふさわしくありません。
茶封筒は、大切な書類を送るときに使う封筒なので、こちらも使用しないようにします。
災害にもいろいろありますが、どんな災害お見舞いであれ、白い無地の封筒を使用するようにしましょう。
2:熨斗や水引
災害お見舞いでは、熨斗や水引は使用しないようにしましょう。
熨斗は、お祝い事に使用するものなので、災害お見舞いとしてはふさわしくないからです。
水引はご祝儀袋や不祝儀袋によく使われますが、蝶結びであれ結び切りであれ相手に誤解を与えてしまうので、使用しないようにしましょう。
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3:表書きの書き方
災害お見舞いの、表書きの書き方も確認しておきましょう。
封筒の上部には、中央に「御見舞」「災害御見舞」「水害御見舞」「震災御見舞」「火災御見舞」といった文字を書きます。
どんな災害時にも使用できるのは、「御見舞」と「災害御見舞」です。
封筒の下部には、中央に自分の名前を書きましょう。
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4:お金を入れる向き
お金を入れる向きは、お札の顔が写っている表の面を封筒の上向きに入れます。
お金と取り出すときに、顔が写っている側が最初に出てくるようにしましょう。
これは、病気で入院している人へのお見舞いの場合も同じです。
5:災害お見舞いをを渡すタイミング
災害お見舞いは、何を渡すかによって渡すタイミングが変わってきます。
物資を送りたい場合は、被災した人にとってすぐに必要な生活支援物資を送る場合が多いので、できるだけ早く送ったほうがいいでしょう。
ただし、交通状況や復旧作業の状況によっては、すぐに物資を送ることがかえって相手の負担になることもあります。
送る場合は、相手の状況を確認したうえで送りましょう。
災害お見舞い金を送る場合は、すぐに送るよりも、少し状況が落ち着いてから送るようにします。
すぐに送ってしまうと、大変な状況の中、相手が送った側に対しての御礼などでかえって気を遣わせてしまうことがあるからです。
6:郵送する場合は現金書留で
災害お見舞い金を郵送する場合は、現金書留で送るようにしましょう。
水害で家がなくなってしまったり、避難所で生活している場合など、災害状況によっては、上手く相手に渡らないことがあるからです。
そのため、多少お金がかかっても、郵便局員から直接受け取る現金書留を使用することをおすすめします。
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災害お見舞いの金額相場
では、災害お見舞い金を準備するとき、いくらくらい包めばいいのでしょうか?
これはそのときの災害状況や、各家庭の経済的事情にもよって変わってきます。
一般的な金額の相場は次のとおりです。
両親 | 10,000~50,000円 |
兄弟 | 5,000~30,000円 |
親族 | 5,000~20,000円 |
職場関係 | 3,000~10,000円 |
友人や知り合い | 5,000~10,000円 |
近所 | 3,000~5,000円 |
災害お見舞いをするときに大切なのは、金額よりも相手を思いやる気持ちです。
相場は、あくまでも参考程度にしましょう。
まとめ:災害のお見舞いは相手に配慮して贈ろう
災害お見舞いには、ピン札を使わないようにしましょう。
災害は急に起こるため、お見舞いを用意するときは、相手に配慮することが大切です。
紹介したマナーを参考に、タイミングや気をつけるポイントをおさえてお見舞いの準備をしましょう。