「授乳中は、アルコールを口にしない」というのは一般的に言われている知識ですね。しかし、アルコールはお菓子にも含まれていることがあります。
うっかりアルコール入りのお菓子を食べてしまって、慌ててしまうという授乳中ママも少なくありません。授乳中に、アルコール入りのお菓子を食べてもだいじょうぶなのでしょうか。
ここでは、アルコールが赤ちゃんに与える影響や、アルコールを口にしてしまったときの対処法についてご紹介します。食べ物に含まれるアルコールに関しての不安を取り除いて、安心して子育てを楽しんでくださいね。
まずはアルコールが赤ちゃんに与える影響をチェック!
厚生労働省が情報提供しているe-ヘルスネットで、授乳中のアルコール摂取について注意喚起しています。
お母さんがアルコールを飲食すると、母体血中濃度の90~95%が母乳に移行され、その結果、赤ちゃんがアルコールを飲んだことと同じになってしまうのです。
ママがアルコールウィ摂取することで、赤ちゃんの成長が抑制されたり、寝つきが悪くなるといった症状があらわれるといった報告もあります。
授乳中だけどアルコール入りお菓子ならたべてもいい?
風味付けのために入っているアルコールにまで神経質になることはありません。ただし、ラムレーズンなどは、アルコールの量が多い場合もあるので、避けた方が無難でしょう。
酒税法や食品表示法により、1%以上のアルコールを含む飲料については「酒類」の表示が義務づけられていますが、お菓子の類には「酒類」の表示義務はありません。そのため、どれくらいアルコールが含まれているのかがわかりにくい商品もありますので、授乳中は特に注意しましょう。
酒粕や料理酒はOK?
酒粕も料理酒も、製造方法によりアルコール濃度は異なりますが、一般的には8%~14%ほどあるので、アルコール濃度は高めと言えます。とは言え、酒粕をそのままボリボリ食べたり、料理酒をゴクゴク飲むことはないので、あまり気にすることはありません。
ただし、粕汁のように、大量に摂取しやすいお料理は避けた方がいいでしょう。多くは調理過程でかなりのアルコール成分が気化してしまうので、神経質になりすぎなくても大丈夫です。
アルコール入りのお菓子にはどんなものがある?
アルコール入りのお菓子の筆頭は、ウィスキーボンボンやリキュール入りのチョコレート、ラムレーズン入りのバターサンドなどがあります。サバランやブランデーケーキなどは、お酒が入ってナンボのレシピですね。
ゼリーに風味付けの白ワインが入っていたり、パウンドケーキに製菓用のブランデーが入っていたりします。洋菓子ばかりではなく、和菓子にもお酒が入っている商品があります。
酒どころの銘菓には、日本酒入りのお饅頭をよくみかけます。見るからに「お酒が入ってます!」というお菓子の他に、意外なお菓子にアルコールが含まれていることがあるので注意しましょう。
うっかりアルコールを口にしてしまったときの対処法
アルコールを口にしたと言っても、奈良漬けやラムレーズン入りのアイスクリームを食べた程度なのか、ビールやワインをがぶのみしてしまったのかでは事情が異なります。どちらにしても、母体からアルコールが抜けるまでは、赤ちゃんへの授乳はやめましょう。
どのくらいでお酒が抜けるのかは一概に言えませんが、お酒が身体から抜ける時間を計算する方程式があります。
「純アルコール量(g) ÷ (体重×0.1) = アルコール処理に要する時間」です。
厳密に割り出すのは難しいのですが、目安時間として取り入れてはいかがでしょうか。
まとめ
授乳中のアルコール摂取は、とても気になる不安要素の一つです。意識的に避けていても気付かずに摂取してしまったり、意識しすぎの反動で我慢しきれず飲酒してしまったりということがあるかもしれません。
母体がアルコールを摂取すると母乳にアルコールが含まれ、間接的に赤ちゃんがアルコールを摂取してしまいます。アルコールを摂取してしまったときは、カラダからアルコールが抜けるのをじっと待てばよいのだと、前向きに割り切りましょう。
神経質になり過ぎず、ストレスを溜めないように育児を楽しむのが一番です。赤ちゃんと楽しい時間を過ごしてくださいね。
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