故人が亡くなり四十九日が過ぎた初盆には、提灯を飾り故人をお迎えする準備をします。
これから初盆を迎える方は「初盆の提灯は誰が買うの?いつから飾るの?」と不安に思いますよね。
ここでは、初盆の提灯について準備から使用後までの流れや価格の相場などをまとめました。
最後まで読むと、初盆につかう提灯をスムーズに準備できますよ。
初盆の提灯はなぜ必要?どんな意味があるの?
ご先祖様や故人の霊は灯りを頼りに帰ってくるため、目印になるものが必要と言われています。
そのため初盆では、初めて帰る故人の霊が迷わないよう提灯を飾るのです。
また、初盆に使われる白提灯は故人の供養や感謝、清浄無垢の気持ちを表す意味合いが込められています。
初盆の提灯は誰が買うもの?
初盆では「白提灯」と「盆提灯」が使われます。少し前までは「白提灯」を喪主や故人の家族が購入し、「盆提灯」を兄弟や親戚などが喪主宛に贈っていました。
ですが最近になって、提灯を置く場所がない住宅事情や親戚が少ないことなどから、提灯は喪主や故人の家族が購入することが増えています。
その場合、親戚や親しかった方からは「提灯代」として香典を受け取るようなケースもあるようです。
初盆の提灯を準備するときのポイント
初盆の提灯を準備するときの「用意するタイミング」「価格の相場」「飾る時期」の3つをご紹介します。
1:いつまでに用意すればいい?
いざ初盆の提灯を準備しようとすると「いつまでに用意すればいいの?」と疑問に思いますよね。
一般的に初盆に使われる白提灯に家紋を入れることから、初盆の1ヶ月前くらいには用意しておきたいものです。
余裕をもって用意し、初盆を丁寧にお迎えすることによって故人へ感謝の気持ちを表し、ご供養になるでしょう。
2:初盆の提灯の相場
提灯には様々な種類がありますが、初盆用の白提灯の相場は2~3,000円ほどが多いです。
また盆提灯は回転するものだと1基1万円ほど。盆提灯は2基で使用するため最低でも2万円ほどとなります。
回転しないものであれば5,000円ほどから買えるため、予算や住居環境によって最適な提灯を選ぶと良いでしょう。
3:初盆の提灯を飾る時期
初盆の提灯は、多くの地域がお盆となる8月13日~16日まで飾ります。
盆入りの13日夕方から提灯を飾り点灯させ、16日の夕方までに飾るのが一般的です。初盆の際は初めて故人が自宅に帰るため、迷わないように白提灯を飾りましょう。
初盆に提灯をいただいた場合お返しは必要?
提灯を贈るのは故人への感謝と供養のためですので、いただいた場合のお返しは特に必要ありません。
供養に来ていただいた際に、料理などを用意することでお返しとしましょう。
しかし、かなり高額な提灯をいただいた場合は、お茶など消えてなくなる品を用意しお渡しするのがベター。お相手との関係性を考えて臨機応変に対応しましょう。
初盆で使い終わった提灯はどうする?
初盆用の白提灯はその年1年限りで処分します。昔は送り火で燃やしたり自宅でお焚き上げをしていましたが、現在ではお寺に持っていき処分してもらうのが一般的です。
盆提灯は、来年以降も使えるものなので、丁寧に箱などに入れ大切に保管しておきましょう。
まとめ
初盆の提灯は昔と異なり、多くは喪主や故人の家族が購入することが多いようです。
故人の霊が目印にする提灯は、1ヶ月ほど前から準備を始めてお盆の時期に飾ります。早めに用意すると余裕をもってお迎えできそうですね。
この記事で紹介したことを参考にして、故人を偲びながら初盆の提灯を準備しましょう。
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