墓じまいの費用が払えない場合どうすればいい?対処法を解説!

墓じまいの費用が払えない

墓じまいは、故人を偲ぶためにとても重要な作業ですが、費用がかかるため、払えないと悩む方も多いでしょう。墓じまいには、石材業者や斎場管理者などがかかわり、手続きも複雑です。

また、費用も地域や墓地の種類によって異なるため、具体的な費用のイメージがつきにくいかもしれません。そこで、今回は、墓じまいの費用について、どのようなものが必要で、また、払えない場合にどう対処すべきかについて、詳しく解説します。

費用が心配で墓じまいを諦めかけている方や、墓じまいを考え始めた方はぜひ参考にしてください。

墓じまいの費用は誰が払うもの?

墓じまいの費用が払えない

墓じまいをする際には、誰が費用を支払うべきなのでしょうか?まず、遺骨の改装等は原則としてお墓の所有者しか行うことができません。

お墓の所有者であり、お墓の管理やお葬式、法事などを取り仕切る権利を持っている人を法律上では「祭祀主宰者」と呼び、お墓の継承者にあたります。

したがって、一般的にはこの祭祀主宰者である人が墓じまいの費用を支払うことになります。

 

墓じまいにかかる費用相場

墓じまいの費用が払えない

墓じまいの費用は、敷石の撤去、墓石や仏壇の撤去、骨壷の移動、納骨堂内の清掃、廃棄物処理費用などが含まれます。

これらの費用は、地域や墓地の種類、墓石の大きさや材質、骨壷の数などによって異なりますが、数十万円から数百万円になる場合もあります。墓じまいの費用は、基本的には墓石や仏壇、骨壷などの撤去費用がメインとなります。

また、撤去した後の廃棄物処理費用も必要になります。墓じまいに関わる費用は、全て自己負担となりますので、予め費用を把握しておくことが大切です。

 

墓じまいの費用を節約する方法

墓じまいの費用を節約する方法としては、以下のような方法があります。

  1. 自分で撤去する:墓じまい業者に依頼する場合、作業費用や廃棄物処理費用がかかります。自分で撤去することで、その分を節約することができます。
  2. 現地での費用見積もり:複数の業者に見積もりを依頼し、費用を比較することで、安く済ませることができます。
  3. 早期に処分する:墓じまいを早期に行うことで、業者の手間や労力を減らすことができ、費用も抑えることができます。
  4. 墓石や骨壷を再利用する:撤去した墓石や骨壷を再利用することで、費用を抑えることができます。ただし、再利用する場合は、許可が必要な場合もありますので、確認が必要です。
  5. 公的支援制度を活用する:自治体や社会福祉協議会などが提供している支援制度を活用することで、費用を抑えることができます。

以上の方法を活用することで、墓じまいの費用を節約することができます。ただし、自分で撤去する場合は、安全面に十分に注意することが必要です。また、再利用する場合は、法律に違反しないように注意することも大切です。

 

墓じまいの費用が払えない場合の対処法

墓じまいの費用が払えない

墓じまいの費用を払えない場合、以下のような対応方法が考えられます。

  1. 墓地管理者や葬儀社に相談する:墓地管理者や葬儀社に相談し、支払いの猶予や分割払いなどの対応をしてもらうことができます。特に支払いについての苦しい状況を正直に伝えることで、適切な対応をしてもらえる場合もあります。
  2. 墓じまい費用を助成する制度を利用する:自治体や福祉団体などが実施する墓じまい費用の助成制度を利用することができます。制度によっては収入制限がある場合もありますが、費用の一部が助成されることで、墓じまいを行うことができる場合があります。
  3. 墓じまいの方法を変える:墓じまいを行う方法によっては、費用を抑えることができる場合があります。例えば、自分で手伝いをする、近くの工務店や解体業者に依頼する、花や供養品を省くなど、費用を抑える工夫をすることができます。
  4. 引き取りを断る:万が一、どのような方法を利用しても墓じまいの費用を払えない場合は、墓地管理者に引き取ってもらうこともできます。ただし、引き取りには費用がかかる場合があるので、事前に確認することが重要です。また、墓じまいを行わない場合は、永代使用料の支払いが継続される場合があるので、注意が必要です。
  5. メモリアルローンを利用する:家族や自治体の協力も得られない場合は、メモリアルローンの活用を検討するのも一つの方法です。メモリアルローンは、一般的にはお墓を建てる時に利用されることが多いですが、墓じまいの際に審査が通ることもあります。

 

墓じまいせずに放置したらどうなる?

墓じまいの費用が払えない

墓じまいをせずにお墓の管理も放置した場合、最終的には墓石は撤去されます。流れとしては、まず使用者として管理料の支払いについて電話や封書などで督促を受けます。

これらの督促の期限内に応じないと、お墓の該当区画での立て札などで、使用者確認の告知を受けます。それでも連絡などをせずに対応を全くしない場合、ご遺骨は取り出されます。

そして墓石も撤去されて更地となり、新しいお墓の使用者が募集されます。
取り出されたご遺骨は、ほとんどの場合が合祀墓に移されます。

まとめ

墓じまいの費用が払えない

墓じまいの費用について、支払うべき人や相場についてお伝えしました。

現在、お墓を放置することによる無縁墓は大きな社会問題となっています。管理費の問題や、距離の問題などお墓の管理は難しい場合もあるかもしれませんが、大切なご先祖様のお墓です。

放置すると、何度も督促や告知などを受けることになり、最終的にはご先祖様のお墓を無縁墓にしてしまうことになります。想像するだけでも、悲しいことかと思います。

お伝えした通り、費用にお悩みの場合でも、いくつか方法があります。こういったご事情を抱えている場合は、ひとりで悩まず、まず親戚や行政など周りの人に協力を求めてみてください。

状況によってはメモリアルローンの利用を検討してもいいかもしれません。大切なご先祖様のためにも、お墓は放置せず、ぜひ墓じまいの検討をしてみてください。

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