キーワード:墓石に名前を彫る
墓石は故人の供養に欠かせませんが、いざ自身で購入したり名前を彫る場合はどのように対処をすればいいかわかりませんよね。
- いつまでに墓石に名前を彫ればいい?
- 費用はいくらくらいかかる?
- 追加の名入れはできる?
このような疑問を抱く方も多くいらっしゃいます。
そこで、当記事では墓石に名前を彫る時期や順序を詳しくまとめました。追加彫刻や名前を入れなくていいか?という点まで解説しています。是非参考にしてください。
墓石に名前を彫る時期は?
墓石に名前を彫る時期は四十九日法要が行われるまでが一般的でしょう。
なぜなら、四十九日と同時に納骨式を行うことが多いからです。
とはいえ、お墓の場所を探している最中だったり、なかなか気持ちの整理がつかないというケースもあるでしょう。まだ遺骨をそばに置いておきたいという方もいらっしゃいます。
人それぞれに事情が異なるため、必ずしも名入れの時期は決まっていません。
一般的には四十九日と同時に納骨を行うことが多いですが、それぞれの事情に合わせて納骨式までに名入れの時期を決めましょう。
墓石に名前を彫る費用は?
続いて、墓石に名前を彫る際の費用を解説します。
新しいお墓の場合と既存のお墓の場合でも費用が異なりますので、それぞれの違いを理解しておきましょう。
新しく墓石に名前を彫る場合の費用
新しいお墓に名前を彫る場合の相場は、5万円から10万円が相場です。
ただし、石材店によって墓石代金と名入れがセットで販売されていることもあります。
その場合は追加料金を支払わなくて良いため、新しいお墓を購入する時には名入れまでセットかどうかを確認しておくと良いでしょう。
また、名入れの金額も選ぶお墓の種類により変わってくるので、見積もりの段階で確認しておくと安心です。
また、契約した寺院・霊園から墓石を購入する石材店を指定される場合がありますので、墓地管理者に確認しておきましょう。
既存の墓石に名前を彫る場合の費用
既存の墓石に名前を彫る場合は「名入れ」と「魂抜き」に費用が発生します。
それぞれ2~5万円、合計4~10万円程度の予算が必要です。
魂抜きとは、お墓を移動したり新たに文字を彫刻する際の供養のことです。
供養には僧侶にお経をあげてもらう必要があるため、お布施として費用がかかります。
また、追加彫りであっても寺院・霊園の提携している石材店を指定される場合があります。事前に確認しておきましょう。
墓石に名前を彫る文字色について
日本では仏教の宗派が多いので、五色(ごしき)「白」「黒」「赤」「青」「黄」から選ぶのが基本とされています。五色とはお釈迦様の体や教えを5つの色で表したものと言われていて、それぞれの色が持つ意味合いで選ぶ方もおられます。
その中でも「白」「黒」が定番のようですが「色を入れない」という選択をされる場合もあるようです。
色を入れると文字が引き立ちはっきりと見えますが、塗料の劣化によるメンテナンスの必要性を伴います。
色を入れないのであれば、その手間が軽減されるという利点もあります。
「赤」を使うのは生前に立てたお墓に名入れする文字色で、亡くなった時に赤字を抜くのが一般的です。
宗派や住んでいる地域などで選ぶ色もそれぞれですが、特に規定があるわけでないので、好みに合わせて選んでもよいでしょう。
墓石に名前を彫るためにかかる期間は?
新しくお墓を建てる場合は早くても1ヶ月程はかかります。
まず石材加工から始まり、文字彫刻、据付工事という工程があるため、余裕を持って購入・名入れの依頼をしましょう。
既存のお墓に追加彫りする場合は、依頼先にもよりますが2数週間から1ヶ月程の期間が必要です。こちらは現地作業になるのか、墓石を移動させての作業になるのかで、かかる期間は違ってきます。
どちらの場合でも、なるべく余裕をもって注文しておくようにしましょう。
墓石に名前を彫らない場合もある?
結論として、墓石に名前を彫らないケースも存在します。
墓石の名入れは厳密なルールがある訳ではなく、最終的には親族の判断に任せられるからです。
しかし、特別な理由やこだわりが無いなら名入れをした方が良いとされています。
名入れをしなければ供養の際に「誰を供養しているのか?」という点がわからなくなってしまいます。
地域性や宗教性によっても考え方が変わってくる部分ですが、お墓参りに行ったご家族が見つけやすい事もあり、名前は彫っておくのが一般的です。
まとめ
この記事では、墓石に名前を彫る時の疑問点を解説しました。
墓石の名入れは初めてだと不安になるケースも多いですよね。
必要な予算や作業にかかる期間を詳しく知ることで、スムーズな名入れの参考にしてください。