ペットの寿命は、人間よりも短いものです。
もしも大切なペットが虹の橋を渡る時が来たら…考えたくはありませんが、いつかその時は来てしまいます。
ペットの供養には、いくつもの方法がありますが、亡くなったペットといつまでも一緒にいたいからと、遺骨をお守り代わりにしたいと考える人も増えています。
その一方で、「遺骨を持ち歩くのは縁起が悪い」という声も……。
この記事では、ペットの供養として遺骨をお守りにすることの是非や、手元供養の注意点についてご紹介します。
ペットの遺骨をお守りにするのは縁起が悪い?
ペットの遺骨をお守りにするのは縁起が悪いという話もあります。
風水的に言えば、縁起の良し悪しというよりはその遺骨があることによって「悲しみ」というネガティブなが気持ちが連想されてしまうのが良くないとされています。
風水では「そのものが何を連想させるか」ということがポイントとなる為、遺骨を見るたびに悲しみがこみ上げてきてしまう、という事であれば、運気が下る要因となって結果的に「縁起が悪い」という事につながりかねないそうです。
もしもペットに対する「感謝」や「愛しい」というポジティブな気持ちが連想されるのであれば問題はありません。
遺骨アクセサリーという方法も
骨壷のまま置いておく事が難しかったり、ペット霊園へ預けたくはない、いつもそばに居て欲しいという方は遺骨をアクセサリーにするのもおすすめです。
遺骨アクセサリーは、新しい手元供養の形として注目されています。
例えば小さなカプセルに遺骨を入れてペンダントにしたり、遺骨を樹脂で固めてアクセサリーの中に入れ込んだり、遺骨やペットの毛を加工して人口ダイヤモンドを作り、それをアクセサリーとして加工するなど様々な方法があります。
遺骨アクセサリーのメリット
遺骨をアクセサリーにする最大のメリットは「大切なペットがいつもそばにいてくれる」という事です。
ネックレスや指輪などの身につけやすい形にする事で、お守りとして常に身に着けている事ができます。
ペットが亡くなった事実を受け入れる事は容易ではありません。人によっては膨大な時間がかかるでしょう。
遺骨アクセサリーであれば、「一緒に居られる」という安心感で、憔悴した心の回復をサポートしてくれます。
また、ペット霊園は郊外にある事が多く、お墓参りを頻繁に行う事は難しいですが、アクセサリーとして身に着ける事で、日常的に供養をできていると感じられます。
遺骨アクセサリーのデメリット
遺骨アクセサリーにはデメリットもあります。
遺骨ペンダントは、法的にも宗教的にも何の問題も無いのですが「遺骨」を手元に置き続ける事に対する抵抗がある方もいます。
もしもご家族に抵抗感がある方がいれば、まずは説得する所から始めなければいけなくなります。
自分が亡くなってしまった後の供養をどうするか等も話し合っておく必要があります。
また、うっかり遺骨アクセサリーを落として破損してしまったり、紛失してしまった時には「ただのアクセサリーを壊した、無くした」感覚とは全く異なります。
大切なペットを傷つけてしまった、失ってしまったと心の傷になってしまわないように、扱いには注意が必要です。
ペットの遺骨を手元供養するときに気を付けること
さて、ここまでペットの遺骨をアクセサリーに加工をして供養する方法をご紹介しました。
加工をせず、遺骨のままで手元供養をする方法もありますので、こちらもご紹介します。
納骨前に分骨する
手元供養とは別に、ペットの遺骨を埋葬する場合は、納骨前に分骨しておく必要があります。
遺骨を埋葬した後手は、分骨に手間がかかるうえ、費用もかさみます。
遺骨アクセサリーを含む手元供養を考えているのであれば、分骨は納骨前に済ませておきましょう。
保管場所に注意する
手元供養の場合、遺骨の保管には注意が必要です。
分骨の容器は長期間に渡って保管する事になるので、雑貨店で販売されているような容器ではなく、ペット用の骨壷など専用の容器を使いましょう。
カビを防ぐ為には、
「湿気が入らない」
「サビない」
「ある程度の強度がある」
という条件を満たした容器を使い、家の中でもとくに湿気の少ない所で保管しましょう。
家族の理解を求める
同居の家族が居る場合は、手元供養について理解を得る必要があります。
手元供養をすることによって、ペットが亡くなっても一緒に居られる反面、なかなかペットの死を受け入れられずにペットロスが長引いてしまう事もあります。
また、いつまで手元供養をするのかと悩んだり、保管方法が適切でなければカビが生えてしまう可能性もあります。
家族との相談の上、理解を得てから、しっかりと手元供養を行ないましょう。
まとめ
大切なペットが亡くなった後でも、ペットを身近に感じられる方法がたくさんあります。
ペットが元気な間は、亡くなった後の事を考えたくないものです。
ただ、家族も一緒に住んでいる場合は、自分の一存だけでは供養の方法を決められないこともあります。
もしもの時に焦らないように、家族と話し合っておきましょう。