人生で火事を経験することは少ないかと思うので、いざ自分の身の回りで起きたときになにをしたらいいのかわからない、という方も多いですよね。
この記事では「火事見舞いがどんなものなのか」「いつ渡す?」「封筒は何を選んだらいい?」といった疑問を解説しています。
「突然、火事見舞いを送ることになった!」
そんなとき、ルールを知らないで恥をかかないようにしておきましょう。
火事見舞いとは
自宅が火事になった方へお渡しするお見舞い金のことです。
◎火災御見舞い
自宅が火事になった方へ渡すお見舞い。
◎類焼御見舞い
他所が火元で、自宅が火事になった方へお渡しするお見舞い。
◎近火御見舞い
火災の被害はないが火事騒動を受けた方へお渡しするお見舞い。
火事見舞いの相場
火事見舞いの金額相場は、平均して5千円~2万円になります。
しかし、お住いの地域や関係性、親族によって相場は変わるため、近しい人に相談し決めるのが確実です。
火事見舞いをするのはどこまで?
隣の家である場合は送ります。どこまでといった決まりはないですが、近しい間柄であった場合は金額など検討のうえ渡します。
火事見舞いを送る時の基本マナー
火事見舞いを送る際、どんなことに気を付けたら良いのか、マナーは身に着けておきたいですね。渡す際の封筒・中身についてや渡すタイミングは知っておきましょう。
1:どんな封筒を使う?
「白封筒」にするのがマナーです。赤色は「火事を」連想させてしまうため、火事見舞いには赤色が入ったものは使用できません。
また、茶色の封筒も郵送する際に使用するものであるため、適していません。
2:のしや水引は必要?
のしや水引は必要ありません。
のしには「伸ばす」という意味があります。火事見舞いにのしを使うと「火事の被害が長引くように」という意味になってしまうため、のしは不要です。
水引には「祝う」という意味があります。そのため、同様にこの場合水引は不必要となります。
3:表書きの書き方
火事見舞いに使用する封筒の上半分に「火災御見舞」「類焼御見舞」「近火御見舞」のいずれかのお見舞い名目を書きます。
表の下半分には自分の名前を書きます。このときお見舞い名目よりも小さな文字となるよう書きましょう。
4:薄墨を使うべき?
薄墨でる必要はありません。筆ペンや少し太めのフエルトペンで書きます。ただし、ボールペンの使用は避けましょう。
5:連名の場合は?
人数の多い連名の場合、表書きの下には一人のみ書き、その他の名前は別紙にかき同封します。
6:新札でもいいの?
おめでたいことではないので、きれいな新札は避けたほうが無難かもしれません。しかし、旧札
でボロボロのものも失礼なので、折り線がついているものやつけたきれいめなものをお渡ししたほうが良いです。
7:お札の向きは?
入れ方に決まりは特にありませんが、肖像画がある面を上向きとして封筒に入れておくのが無難です。
8:渡すタイミングはいつ
渡す相手によって渡すタイミングは異なります。
→被害を受けた隣家
消火直後に渡すのがマナーです。お詫びの意味も込め、消火直後に渡しに行きます。
→自分が火事の発生に関与していない知人
火事発生から2~3週間後に渡すのがマナーです。
→近親者
火事発生から3日以内に渡すのがマナーです。安否確認の意味となりますが、落ち着いたころ3日以内に渡しましょう。
9:大安などの日柄は考慮すべき?
決まりはありません。火災が起こった日にちから間柄などを考慮して送るのが良いです。
10:現金ではなく品物でもいい?
現金を送ることが一般となっていますが、火を消火するといった意味から昔から「水もの」といった決まりがあります。
まとめ
・火事見舞いに使用する封筒は「白封筒」にすること。
・のしや水引は控えること。
・渡すタイミングは、関係性や地域によって異なるため、事前に相手の方との関係性を確認しておきましょう。